プロジェクトについて
日系新聞アーカイブ(NNDA)プロジェクトは2011年に非営利北米報知財団(ノースアメリカンポスト)とともに始動しました。新聞に関連した教育と市民活動を担う非営利基金の設立を目的としたこのプロジェクトはノースアメリカンポストの発行者である森口富雄氏の長年の夢でありました。
この新しい財団はエレーン氏を事務局長として迎え2011年に設立されました。その後すぐコウ氏は100年以上続くノースアメリカンタイムスとその後継者のノースアメリカンポストの永久保存とアクセスを可能にすることを目標に取り組みはじめました。
コウ氏は北米報知(ノースアメリカンポスト)のバックファイルをデジタルアーカイブする可能性を探るためにワシントン大学図書館に連絡をとり、その後、パートナーシップはすぐに結ばれました。立ち上げ金は地元の投資者である4Cultureです。また、4Cultureからは、昔の号そのものを適切に保存するため、現在の新聞の事務所に位置されている資料保存の箱等の提供もありました。
このプロジェクトはその4年後に形となりさまざまな変化を経て、また難解な技術的挑戦(“Digitization Process”参照)にも立ち向かいました。とても希少であった日本語の新聞のバックファイルがデジタル化し、私たちはなぜそれが問題なのか気が付くこととなりました。2013年までに、限られた資金の中での可能性について素晴らしいアイディアがあっただけでなく、このプロジェクトが新天地を切り開くことを認識しました。
1942年から1946年にかけての間、第二次世界大戦と日系アメリカ人の埋葬のためにたくさんの日系のアメリカの新聞の発行の中断を余儀なくさせました。戦後ノースアメリカンポストは1946年に再開し、シアトルにあるチャイナタウン(インターナショナルディストリクト)の事務所から今でも続く新聞を週刊で発行しています。戦前の新聞は北米時事またはノースアメリカンタイムにより1902年に発行を開始しました。
そういう経緯から、欠落している号のある期間の存在が確認されています。これらのとぎれは今現在存在しうる資料を保存する必要性を強く感じさせるとともに、私たちはこれらのコレクションのアクセス可能になることによって、欠号が埋まることに期待を寄せています。
NNDAは開かれたアクセス資料です。いったんすべてのコレクションがデジタル化されたら、最終的には歴史的な太平洋北西部でのほかの日系新聞の発行を含めたアーカイブに広がっていくことに期待しています。これは日系アメリカ人コミュニティーのとても素晴らしい伝統であり、デジタル化によるユニバーサルアクセスに改良される価値のあるものです。
このプロジェクトはいくつかの重要な資料(”Donors” 参照)と多くの献身を受け成り立っています。北米報知財団は学生のインターン、編集の専門家、翻訳家、職員、ボランティアの手を借りました。ワシントン大学図書館からは、スキャン装置、何百時間という学生のアシスタント、そして図書館のデジタルイニシアティブオフィスを通してデジタル技術のサポートがありました。図書館はまたこのウェブサイトの運営者でもあります。
このプロジェクトは素晴らしいシアトルの日系アメリカ人コミュニティーの歴史にアクセスすることを可能にし、これがこれからの続いていく世代にも啓かれ、教育されていくことを望んでいます。
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